「お隣や通りからの視線を遮りたい」
「でも、目隠しフェンスを新設するのは費用がかかる……」
そんな時、ホームセンターなどで売られているシェードやラティスを、既存のメッシュフェンスに結束バンドなどでくくりつけて「自作の目隠し」をされている光景をよく見かけます。
実はこれ、プロの視点から見ると非常に危険な行為であることをご存知でしょうか?
今回は、意外と知られていない「フェンス改造」のリスクについてお話しします。
1. 知っておきたい「メッシュフェンス」と「目隠しフェンス」の根本的な違い


見た目の違いはもちろんですが、設計の段階で大きく異なるのが「風を受ける想定」です。
- メッシュフェンス: 視界を遮らず、風が通り抜けることを前提に設計されています。そのため、柱は風を受け流す程度の強度で作られています。
- 目隠しフェンス: 視線を遮ると同時に、風も正面から受け止める前提で設計されています。そのため、柱の太さや強度はメッシュフェンスとは比較にならないほど強固です。
2. なぜ「後付け」は危ないのか?


本来、風をスースーと通すはずのメッシュフェンスに、シェードやパネルを貼ってしまうと、フェンス全体が「大きな帆」のような状態になります。
起こりうる重大なトラブル
- フェンスの変形・損壊: 柱が風圧に耐えきれず、曲がったり根本から折れたりします。
- ブロック塀の倒壊: フェンスの強度が持ったとしても、土台となっているブロック塀に過度な負荷がかかり、ブロックごと倒れてしまうこともあります。


実は、多くのフェンスは上の写真のように、たった1本の小さなビスで固定されていることがほとんどです。特に上方向へ引っ張られる力には弱く、強風時にパネルごと吹き飛んでしまうリスクも非常に高いのです。
3. 万が一、倒れてしまった時の責任は……
「自分の家のものだから、壊れても自己責任」と思われるかもしれません。しかし、台風などでフェンスが倒れたり吹き飛んだりした場合、被害はご自宅だけにとどまりません。
- お隣の家や車を傷つけてしまう
- 道路を歩いている通行人に怪我をさせてしまう
こうした「ご近所トラブル」や「賠償事故」に発展するケースを、私は何度も目の当たりにしてきました。
4. プロがおすすめする「安全な目隠し」の方法
どうしても目隠しをしたい場合は、以下の方法を検討しましょう。
- 目隠し専用のフェンスに交換する: 柱からやり直すことで、十分な耐風圧強度を確保できます。
- 既存フェンスの内側に独立して新設する: 既存のフェンスには触れず、内側にしっかりとした基礎を作って目隠しフェンスを立てる方法です。









まとめ:その目隠し、台風が来ても大丈夫ですか?
東和ハウジングが長年守り続けている基準があります。
- 安全性
- 生活利便性
- デザイン
安く、手軽に目隠しをしたいというお気持ちはよく分かります。しかし、安全を犠牲にしたデザインや利便性は、いつか大きな代償を払うことになりかねません。
「今のフェンスに何か付けたいけれど大丈夫かな?」と不安に思われたら、手遅れになる前にぜひ一度ご相談ください。現場の状況に合わせた、最適な(そして安全な)プランをご提案いたします。
