■ 外構業者は「魔法使い」ではありません
新築の家が完成し、いよいよ外構工事…という段階で、私たちが現場に入って愕然とすることがあります。
それは、「外構工事ができる状態になっていない」ことが非常に多いからです。
私たちのような独立系の外構業者は、ハウスメーカーの下請けではないため、建築中の現場監督さんや設備屋さんと連携をとる機会がほとんどありません。
(建物のお引き渡しが終われば、メーカーさんは「あとはお客様と外構屋さんでどうぞ」というスタンスになることが多いためです)
その結果、何が起きるか。
「あとは外構屋が何とかすればいい」という状態で現場が放置されていることがあるのです。
■ 落とし穴①:土の高さ(GL設定)
見積もりを作る際、私たちは「現況の土の高さが、基準(GL)より50mm程度下がっている」ことを前提に計算します。
しかし、現場に行ってみると、残土が山盛りに残されていたり、想定よりはるかに土が高い状態で引き渡されていることがあります。
こうなると、私たちはまず「余分な土を削って捨てる(残土処分)」ことから始めなければなりません。
少々の誤差なら、工期を止めないためにも、なんとか見積もりの範囲内に納めるよう努力します。
しかし、あまりにも土が多い場合は、どうしても「残土処分費」を追加でいただかざるを得なくなります。
家の引き渡しを受ける前に、ハウスメーカーの担当者にこう伝えてください。
「外構工事のために、土の高さはGLより〇〇mm下げて引き渡してください」
これだけで、数万円〜十数万円の無駄な出費を防げることがあります。
■ 落とし穴②:見えない「配管」の罠
もう一つ、頭を悩ませるのが「水道やガスの配管」です。
悲しいことですが、設備工事は「埋めてしまえば見えない」という性質からか、図面の指示通りの深さに埋まっていないことが多々あります。
私たちがカーポートの柱を立てようと掘った瞬間、「あるはずのない浅い位置」から配管が出てくる…。 これは現場では「デフォルト(日常茶飯事)」と言えるほどよくあることです。
本来であれば設備屋さんのミスですが、外構工事の段階ではもう手遅れです。
多くの現場では、配管を傷つけないよう手作業で慎重に避けたり、基礎の形を現場合わせで微調整したりと、職人の経験と技術でカバーしていますが、どうしても避けられないやり替えが必要な場合は、お客様にご相談させていただくこともございます。
■ 最後に
「図面通りに作って当たり前」と思われるかもしれませんが、土の中や現場の状況は、掘ってみるまで分かりません。
可能な限り知恵と技術でカバーし、お客様に負担をかけないよう心がけていますがプランの変更や追加費用が必要になるケースも稀にございますのでご理解のほどよろしくお願いします。
お客様ご自身もご新築時の「引き渡し時の状態」に少しだけ目を光らせていただけると、よりスムーズに、無駄なコストをかけずに理想のお庭を作ることができます。