話題の透水性コンクリート「ドライテック」を初施工して分かったメリットとデメリット。

近年、インターネット等で話題になっている透水性コンクリート「ドライテック」。
水をスッと通す魔法のようなコンクリートとして注目を集めていますが、今回、お客様からの強いご要望があり、当店としても新たな技術への挑戦として材料費のみいただき初めて施工させていただきました。

実際に現場で施工を行い、職人の目線で感じた「リアルな感想」を正直にお伝えしたいと思います。

■ 当店の「転圧技術」と相性抜群。仕上がりには自信があります
まず施工のしやすさについてですが、これは当店が普段から最も得意としている「路盤工事(土や砕石を平らに敷き均し、綺麗に締め固める技術)」がダイレクトに活きる商品でした。
メーカーのアドバイザー様にも現場に立ち会っていただきましたが、当店の整地・転圧の仕上がりを見て「仕上がりがとても綺麗」と大変驚かれ、参考にと写真を何枚も撮影して帰られたほどです。
「下地を妥協しない」という私たちの技術が間違っていなかったと再確認でき、大変嬉しく思いました。
商品自体も、水はけが驚くほど良く、固まった後は非常に頑丈で、素晴らしい素材だと感じました。

■ ネットの噂とのギャップ(費用と工期について)
しかし、インターネット上で出回っているメリットの中には、現実とは少し違うと感じる部分もありました。

1. 「普通のコンクリートより安くできる」は本当か?
残念ながら、費用面では決して安価ではありませんでした。材料の原価だけでも、当店が普段行っている通常のコンクリート施工費を圧倒的に上回ってしまいます。

2. 「施工後、すぐに車を乗せられる」は本当か?
これもよく目にする噂ですが、現場のアドバイザー様からは「念のため、施工後1週間は車を乗せないでください」との指示がありました。これでは通常のコンクリートの養生期間とほぼ変わらず、「工期が劇的に短縮される」というメリットは現実的ではないと感じました。

■ プロとしての結論と「本当の使い所」
以上の経験を踏まえ、総合的に判断しますと、耐久性の実績や費用面を考慮すれば、基本的には通常の土間コンクリートの方がお客様にとってのメリットが大きいというのが当店の結論です。

では、ドライテックはどのような時に選ぶべきでしょうか。
それは、「敷地が平坦すぎて水勾配(水はけのための傾斜)がどうしても取れない場合」「周囲に水路がなく、雨水が溜まってしまう場合」です。こうした特殊な条件の現場においては、水を地面に逃がしてくれるドライテックはまさに「救世主」となります。

どんな商品にも一長一短があります。
当店では、流行りや噂に流されることなく、現場の条件とお客様のご予算に合わせて「本当に最適な工法」を誠実にご提案してまいります。

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